2013.04.02

【開催報告】近江八幡のあそび方


昨年度から、大阪大学の学生が中心となりこどもワークショップを開催しています。

第2回目を迎える今年は、アスクネイチャー・ジャパンの事務所がある「近江八幡」がテーマです。
地域づくりを専攻している学生らしい企画になりました。

 

日 時:2013年3月9日(土)13:00-15:00

場 所:近江八幡商工会議所 2階 大ホール(近江八幡市桜宮町231-2)

参加者:親子24名(主に小学生)

主 催:アスクネイチャー・ジャパン、大阪大学加賀・松村研究室

 

プログラム
13:10-13:20 はじめに

13:20-14:40 自然であそぼう!

14:40-15:00 おさらいクイズとまとめ

 

自然のすごさで、いつものあそびを少し楽しく
どんな場所でもどんなモノでも「あそび」に変換してしまうこどものチカラで、もっと自然を身近に感じて楽しんでほしい。家の外でこどもがあそんでいる風景をまちに広げたい。そんな思いから、大阪大学の学生が近江八幡の豊かな自然にヒントを得た4つあそびを紹介しました。

 

1. オナモミダーツに挑戦!
水辺や土手を歩いていると、知らないうちに通称「ひっつきむし」がくっついてきませんか。この植物のくっつくしくみを使って、ダーツをつくってみましょう! まずは、厚紙を好きなかたちに切って折ってダーツの羽をつくります。そして、細長い棒に羽とオナモミをボンドでつければできあがり。小学校高学年のこどもは遠く離れて、小さなこどもは近くからダーツを投げて、的を狙います。幅広い年代が楽しめる遊びになりました。

 

2. タネひこうきをとばそう!
松や楓のタネは、風をうまく使って遠く飛んでいきます。そのひみつはユニークなかたちにあり。色画用紙をタネのかたちに切り抜き、クリップで重りをつけて「タネひこうき」をつくりました。飛ばすといっても力を入れてはいけません。風に乗せるようにそっと離します。無風に近い室内でも、わずかな空気の流れをとらえて、十数メートル飛ぶことも。タネたちが描く意表をつくおもしろい軌道に、親子みんなで盛り上がりました。

 

3. やさいでおえかきしよう!
赤、緑、黄色、紫、茶色などなど、うっとりするほどカラフルな野菜たち。野菜の色素を煮出して抽出し、絵の具をつくりました。近江八幡の特産品「ヨシ紙」に”やさいの絵の具”でぬりえをします。味があって見応えのある絵が完成しました。
野菜は、どうしてこんなに色鮮やかなんでしょう? さまざまな理由がありますが、一つは植物にとって有害な紫外線を防ぐため。そして、鳥などにアピールして食べてもらい、種子を遠くに運ぶためと考えられています。水と土に恵まれた近江八幡で、たくさんのおいしい野菜が育てられていることも学びました。

 

4. ヨシでブーブー笛を作ろう!
大学生たちが自ら刈ったヨシを使って、笛をつくりました。10-20cmのさまざまな太さのヨシを斜めにカットし、切り口に合わせてフィルムを切ってセロハンテープでくっつけます。そして、ヨシにカラー・テープをはっておしゃれにデコレーションすればできあがり。息を吸うとブーッと音が出ます。みんなで吹くと大迫力。近江八幡の伝統的な産業として、ヨシで作られたすだれや屋根も紹介されました。

 

最後は、4つの遊びにちなんだクイズと、自然に学んだものづくりのお話でしめくくり。
楽しくあそんで楽しく学んで、近江八幡の自然をもっともっと身近に感じることができたかな?

 

 

 

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