2013.04.09

【開催報告】小水力発電「Bio-Star」公開試験

 

熊本大学大学院自然科学研究科・中西義孝研究室は、NEDO(独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合機構)からの助成により、生体のしくみに学び、工業部品に応用する「バイオミメティクス」技術を活用して、低摩擦・低環境負荷・耐水性を飛躍的に高めたベアリング(軸受)システム「Bio-Star」を開発しました。

 

このBio-Starを搭載した河川流発電システムの公開試験を、熊本大学中西研究室とアスクネイチャー・ジャパンの共同研究として、下記の通り行いました。

 

日時:平成25年3月28日(木)15:00-16:00 ※小雨決行
場所:滋賀県近江八幡市十王町地先(map参照)

 

Bio-Star製品化への共同研究に参画してくださる産学分野の方(特に下記項目)を募集しています。
ご関心のある方、ぜひお問い合わせください。

  • ・発電関連機器・発電ユニット設置のためのマネジメント
  • ・プロペラ・水車
  • ・浮体ユニット
  • ・機械要素
  • ・材料表面改質、新材料創出 

  

 Bio-Star とは”Biomimetic System for Tidal power generation learned from Articular caltilage”の頭文字をとったもので、関節軟骨の優れた潤滑機能を模倣したベアリングシステムです。

このシステムの搭載により
1)優れた低摩擦部品のため、発電効率が向上
2) 自然に優しい材料と潤滑液の利用により、環境負荷が低減(油も使わないので、河川が汚れることもない)
などのメリットが得られます。

 また、発電方法についても「マイクロ&クラスター型」を提案し、将来の再生可能エネルギーのあるべき姿の一例を提案します。これは一つ一つの発電システムは非常に小型・軽量のもので、これを複数同時設置して発電する形態です。

 この形態の特徴は、
1)ダム・周辺道路の整備などの付帯インフラ整備が不要で、流れがあるところであればどこでも設置が可能
2)豪雨などが予想される場合は撤去が簡単
3)多数の発電システムの集合体なので、一つの発電システムに不具合が発生しても全体の発電への影響が小さい
などがあげられます。

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