2013.09.12

【開催報告】光合成に学ぶ「色素増感太陽電池」フィールドモニター試験

色素増感太陽電池付き自発光看板

このたび、アスクネイチャー・ジャパンがコーディネートし、内閣府最先端研究開発支援プログラムの「低炭素社会に資する有機系太陽電池研究」の一環として、植物の光合成に学んだ新しい太陽電池である「色素増感太陽電池」を搭載した「自発光看板」のフィールドモニター試験を近江八幡市で実施します。一定期間設置し、実用性や商品性を検証します。

看板の設置工事に併せて、本件に係わったデザイナーならびに色素増感太陽電池開発者による簡単な解説を下記のとおり行いました。

 

日時:平成25年9月11日(水)14:00-15:00 
場所:近江八幡市役所前(滋賀県近江八幡市桜宮町236)

   および 近江八幡商工会議所前(滋賀県近江八幡市桜宮町231-2)

内容:10:00-14:00 設置工事

   14:00-15:00 解説

   日没後 点灯

解説:太陽電池 アイシン精機株式会社 土井将一

   看板デザイン ask nature designer 小清水園恵

◎色素増感太陽電池とは

 植物の光合成に注目し、その光に反応する色素を発電に利用した太陽電池です。植物が光合成をする時に使用する色素クロロフィルに相当する人工色素を太陽電池に持たせ、光があたることで発電します。現在多くの太陽光発電パネルではシリコンが使われており、その原料を加工するには多くのエネルギーを必要としますが、色素増感太陽電池は、少ないエネルギーでつくることができると考えられており、実用化に向けて研究が進められています。

 

特長:

(1)カラフル

(2)シースルー(発電と採光が同時にできる)

(3)プリンタブル(自由な形状に印刷できる)

(4)短いエネルギーペイバック(製造時に大型・高額な装置、高温や真空など大量のエネルギーを使わない)

(5)低コスト

 

◎オリジナル自発光看板の特徴

 葉っぱのすごさに注目して欲しいという思いから、実際の葉っぱを使ったオリジナルの看板をデザインしました。使用した葉っぱは、タイサンボク、タラヨウ、シャクナゲ、ヒイラギモクセイ。どれも地元で馴染みのある植物です。昼間の太陽光で充電し、夜になると文字と葉っぱが光に浮かび上がります。


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