2014.06.20

Solar Plantsホウセンカ開発レポート③


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前回のレポートに続き、第3号機の製作から完成までの様子をご紹介します。

今回のソーラープランツは、設置場所が店舗駐車場ということもあり、人や車に当たらないように可能な限り本体の高さを確保しました。本体とLED照明の色は、近江八幡の町並みと調和するように配慮。花の色は、八幡名物の赤こんにゃくにも使用され伝統的な町並みの格子に塗られていた べんがら(酸化第二鉄)色としました。

 

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また、近江八幡らしい取り組みとして、ホウセンカに群がるアリ 3 匹を八幡瓦で製作しました。大きなアリですが、これはホウセンカの実際のスケールを感じられる“ものさし”となっています。

 

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続いての工程は、太陽電池とバッテリー、コントローラ、LED照明等の細かな配線作業。葉に見立てた一枚の太陽電池モジュールで約8.5W、これが12枚なので約100W発電します。今回はこれを4直列・3並列に接続することで12Vの電圧を確保します。モジュールを上から見ると、フィボナッチ数列に基づいた葉並びがよく分かります。 太陽のもとで発電・蓄電させた後の試験点灯では無事にホウセンカの花が光りました!

 

屋外設置へ

5月、本機は滋賀中央信用金庫様のご協力により、八幡支店の入口に設置していただきました。日没から4時間点灯します。 Solar Plantsホウセンカは、近江八幡の町並みを散策する人々のアイ・ストップとなり、 自然に学ぶ技術を身近に感じられるシンボルとなることを期待されています。お近くにいらした際はぜひご覧ください。

 

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【設置場所】

滋賀中央信用金庫 八幡支店(滋賀県近江八幡市仲屋町元19番地)

 

 

今後は、店舗における運用状況のモニタリングや発電量の計測、非常時の利用を想定した機器利用(DC12V系)の試験等を行いながら、このシステムの効率性の検証や発電量増大に向けた検討を行う予定です。

 

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製作チーム
技 術 監 修:高倉 秀行(立命館大学理工学部教授)
太陽光発電バッテリシステム:株式会社クリーンベンチャー21
本 体 加 工:川梅鉄工所
電 気 工 事:株式会社フクヤマ電設
デザイン・設計:小清水 園恵(花園設計事務所)
企 画・製 作:アスクネイチャー・ジャパン
協     力:滋賀中央信用金庫

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