2014.10.27

【開催報告】「アメンボロボット」びわ湖航行試験


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中央大学理工学部 中村太郎教授の「バイオメカトロニクス研究室」は、生物の動きを模倣したロボットの研究・開発をしています。アスクネイチャー・ジャパンは、琵琶湖の水環境調査に役立つアメンボロボットの実用化を目指し、滋賀県琵琶湖環境科学研究センターとともに、中央大学の研究開発に協力しています。

 

湖岸と水中を撮影するカメラを搭載したアメンボロボットの琵琶湖における航行試験を行いました。本試験で得られた成果を今後の研究開発に活かしていきます。


日  時:
2014年10月24日(金)11:00〜12:00
場  所:滋賀県琵琶湖環境科学研究センター(滋賀県大津市)
試験内容:・ロボットにカメラを搭載し、湖岸と水中の撮影した。
     ・ロボット脚部のフロートとオールの形状による移動効率を検証した。

アメンボロボット
【研究開発者】中央大学理工学部教授 中村太郎先生

アメンボは水陸両方で移動できるしくみを持っています。浅瀬もスムーズに渡り歩くことができ、急旋回も得意です。 水上では、6本の脚のうち前脚と後脚4本で体を支え波を吸収し、中脚2本で水面を蹴り移動します。この動きに学び機動性の高い水陸両用ロボットを研究・開発しています。

 

水環境調査に役立つアメンボロボットのメリット(見込)
 ・水上と陸上を移動できるため、浅瀬等での調査が容易になる(水陸両用)
 ・その場で方向転換ができ敏捷性がある(信地旋回)
 ・6本の脚で体を支え波を吸収するため、水上でも安定感がある(支持脚多角形の構成)
 ・スラスタ(スクリュー等)を持たないので、水中で水草や生物を傷つけにくい。
  また、脚を下ろす場所を選択できるので、陸上で地面や生物を傷つけにくい(環境負荷の低減)
 ・水をかきまぜることが少ないため、水中撮影や水環境調査に与える誤差が少ない

 

水環境調査における活用(想定)
 ・水中の撮影(水中や湖底の観測)
 ・水質(水温、溶存酸素、クロロフィル、濁度、流向流速)
 ・水草の繁茂状況
 ・沿岸域の地形 等

 

詳しくは、中央大学中村先生のウェブサイトをご覧ください。


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