初夏になると、ハス田の一面が大きな葉っぱで覆われます。ところどころに白やピンクのきれいな花を見かけることがあるでしょう。そんな夏休みの初日、ハス田が近くにある会場でワークショップを行いました。講師は表面構造の専門家、足立幸志先生です。
日 時:2012年7月21日 10:00-12:00
場 所:琵琶湖オーパル(滋賀県大津市)
参加者:親子9組・19名
主 催:大津ロータリークラブ
協 力:アスクネイチャー・ジャパン
ハスの葉の上で水玉がころころ揺れているのを見たことがありませんか?
ハスの葉は、表面から分泌されたワックス状のもので覆われています。これは表面のエネルギーが小さく水と反応しにくいため、はじく力となります。この表面にでこぼこの構造があると、さらに水にぬれにくくなります。なるほど、ハスの葉を顕微鏡でみるとでこぼこしていますね。
ハスの葉の水をはじくしくみは、表面のかたちとエネルギーによるもの。このおかげで、葉がたとえ汚れても、雨が降れば水玉が汚れをきれいに洗い流してくれるのです。
足立先生に、ものの表面にあるかたちやエネルギーをやさしく解説していただき、ハスの葉の構造にならって水玉を転がすゲームを作りました。
表面ってなんだろう?
ハスの葉にはどんなしくみがあるんだろう?
こんな疑問を解きながら、ゲーム作りを楽しみました。
夏休み工作のできあがり!
講師プロフィール
足立幸志先生(東北大学大学院工学研究科ナノメカニクス専攻 教授)
・「トライボロジー」接触面の摩擦と摩耗
・省エネ・小型化・低炭素化につながる高性能機械
企画・コーディネート
星野敬子