2012.10.19

葉っぱのおりがみ

Flicker photographer The Heartwood



対象:小学生中学年から大人まで
備品:葉っぱのおりがみシート、ハサミ
時間:30分程度

植物の葉はどのように芽吹くでしょう?
セイヨウシデやブナの葉は、はじめ小さく折り畳まれていますが、芽吹くときには芽よりもはるかに長く、幅広く、大きく、伸び広がります。

コンパクトに折り畳まれ一度にぱっと広がる葉のしくみを、おりがみで体験しましょう。  

プログラム0. 葉っぱのおりがみシート(A4)をダウンロード
1. シートを縦長に半分に折る
2. 半分に折ったまま、山折り谷折りを交互に折る
  (実線と破線の指示は仕上がり線なので、この段階では無視してください)
3. しっかり折り目をつける
4. シートを開き、一方の面の山折り谷折りをすべて逆に折り直し、向かい合う面の山折り谷折りを一致させる
5. すべての山折り谷折りがV字型のプリーツになればOK
6. ハサミで葉のかたちに切ってできあがり

実は、テントウムシやカブトムシのはねも、これと同じような折り方で折りたたまれています。飛ぶ瞬間にばっと広がり、着地したとたんにすっとしまい込みます。まるで手品のようですね。

この折り方は1960年代に人間も考え開発していました。 NASAでロケット開発に従事されていた三浦公亮さんが、大きなものが無理なくたためて破れにくく開くときにはぱっと一度に伸び広がる折り方を考案。これには「ミウラオリ」という名前がつけられ、地図や缶などに応用されています。

全国のスーパーやコンビニで市販されている「ダイアカット缶」は、コーヒーや缶チューハイで商品化されています。ミウラオリは横からの力に強いので、強度を保ちながら缶を薄くすることができ、同じ大きさの缶より約2割軽く資源の節約につながっています。

*葉っぱのおりがみシートは、書籍『ヤモリの指―生きもののスゴい能力から生まれたテクノロジー』ピーター フォーブズ著(早川書房, 2007)掲載情報をもとに、アスクネイチャー・ジャパンが作成しました。

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