2012.10.10

第1回「自然に学ぶ経済」研究会

開催報告

滋賀経済同友会「自然に学ぶ経済」研究会では、これまで「自然に学ぶ」という概念と事例の研究を重ねてきたが、我々が実践をするためには異分野連携と、研究者と企業のマッチングが不可欠である。基礎のみならず事業化の可能性を模索している生物学者・工学者と経済界のメンバーが直接交流・ネットワークできる場が必要である。そのために、研究者・専門家と経済界が活発な議論を行い、事業化を目指すセミナーを開催する。また、滋賀県で生物多様性の保全をより進めていくために、顕彰制度の創設を検討する。

日 時:2012年6月27日 15:00-17:00
場 所:コラボしが21(滋賀県大津市)
構 成:講演+ディスカッション
出席者:34名(オブザーバー含む)
主 催:滋賀経済同友会「自然に学ぶ経済」研究会

講 師: 渡邉一哉氏 東京薬科大学生命科学部生命エネルギー工学研究室 教授

研究分野


微生物を用いた発電・微生物燃料電池の研究開発

20世紀は石油や原子力にたよっていたが、21世紀はグリーンイノベーションの時代である。微生物は、省エネ・環境負荷の低い発電方法であり、21世紀の新しい技術である。

田んぼ発電
・微生物(シュワネラ菌)が有機物を分解してエネルギーを取り出すしくみを使って発電する
・微生物は、田んぼの水を浄化し生きもののすみかをつくり、里山・地域の再生にもつながる

省エネルギー型排水処理技術
・微生物は汚染物をエネルギー源にし、水処理をしながら発電する
・生物をうまく活用した省エネ型の社会づくりにつながる

バイオマスエネルギー有効利用技術
・工場の廃棄物(食品など)を有効活用する微生物発電
・コストが削減でき、環境負荷も低い

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