2012.10.11

第2回「自然に学ぶ経済」研究会


開催報告

滋賀経済同友会「自然に学ぶ経済」研究会では、これまで「自然に学ぶ」という概念と事例の研究を重ねてきたが、我々が実践をするためには異分野連携と、研究者と企業のマッチングが不可欠である。基礎のみならず事業化の可能性を模索している生物学者・工学者と経済界のメンバーが直接交流・ネットワークできる場が必要である。そのために、研究者・専門家と経済界が活発な議論を行い、事業化を目指すセミナーを開催する。また、滋賀県で生物多様性の保全をより進めていくために、顕彰制度の創設を検討する。

日 時:2012年7月24日 15:00-17:00
場 所:コラボしが21(滋賀県大津市)
構 成:講演+ディスカッション
出席者:21名(オブザーバー含む)
主 催:滋賀経済同友会「自然に学ぶ経済」研究会

講 師: 下村政嗣氏 東北大学多元物質科学研究科 教授
研究分野 バイオミメティクス、自己組織化、ナノテクノロジー・材料

九州大学工学部、東京農工大学、北海道大学電子科学研究所、理化学研究所(兼任)、東北大学へと拠点を移しながら、日本の大学・研究所を体験的に比較し、異分野連携、産学連携のありかたを模索。2000年度日本化学会学術賞受賞。バイオミメティクス研究会主宰。 主な著書に『昆虫に学ぶ新世代ナノマテリアル』『バイオミメティクスと自己組織化ナノマテリアル』『昆虫ミメティックス-昆虫の設計に学ぶ』他多数。


講 師: 豊田竜生氏 アイシン精機株式会社L&Eシステム開発部 主査
研究分野 色素増感太陽電池(DSC)の開発

アイシン精機(株)にて、自動車機能部品の開発・商品化を経て新型電池や電気化学デバイスの企画・開発を担当。現在、L&Eシステム開発部に所属し、新型太陽電池やそのシステムの商品企画、開発管理に従事。次世代の電力として期待が高まる、植物の光合成反応の一部をモデルにした色素増感太陽電池の実用化に注力している。 共同執筆として『色素増感太陽電池の最新技術Ⅱ』『太陽電池総覧』『色素増感太陽電池のモジュール化・材料開発・評価技術』『図解 太陽光発電のすべて』他多数。

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