2013.02.01

立命館大学で講義を行いました

日時:2012年11月8日、2013年1月17日
場所:立命館大学びわこ・くさつキャンパス
対象:経済・経営専攻学生350名程度、理工系専攻学生60名程度(全学年対象)
講師:星野敬子(アスクネイチャー・ジャパン 研究員・コーディネーター)

 

立命館大学の「現代環境論」「企業と社会」講座において、3回講義を行いました。

 

「バイオミミクリーという言葉を聞いたことがありますか?」という問いかけに、手を挙げた学生は1割ほど。新しい概念、新しい動きとして世界中で注目を集める取り組みをお話しました。特に、国内外の製品開発事例や「Solar Plants」、こどもたちへの教育事業について、大きな関心が寄せられました。そして、なぜ企業ではなくNPOなのか、なぜ産官学民のネットワークが重要なのか、なぜ滋賀県なのか、というアスクネイチャー・ジャパンの理念や組織体系にまで話が及びました。

 

日本での動きはこれからだからこそ、今後も若い世代に伝えて行きたいと思います。

当日、学生のみなさんから寄せられた感想をいくつかご紹介します。

 

【生徒の感想】

 

- バイオミミクリーの考え方は初めて知りました。私たちが使用していたり、目にしたことがあるものが、自然界の生き物たちの姿や生活を真似してつくられたものだということは驚きでした。人間は自然と共に生きてきましたが、自然界から学ぶことはまだまだあるのだと思いました。自然を活かしたものづくりは、将来への活用にとても可能性を感じました。

 

- 滋賀から世界へ、自然と共に生きるライフサイクルをつくる力になりたいと強く感じました。私自身も、何ができるか考えて行きたいと思いました。

 

- 私は日常生活の中で、どこか人間中心的な考えになっていました。もっと根本的にある部分を忘れていました。自然は資源ではなく、学ぶべきものであると思いました。実際にバイオミミクリーの事例が3,000-4,000もあると知りとても驚きました。

 

- 世界中の生命の中で人間が占める割合はほんのわずかなので、もっと広い視野をもって自然界と向き合うべきだと思う。

 

- バイオミミクリーのように、自然界や昆虫・生態系から学び、それを我々の実社会やエネルギー問題に活用するという考え方は、とても面白く、これからの日本にとっても必要不可欠なものであると認識させられた。私は今後大学院に進学し、引き続き電力・エネルギー関係について学んで行くが、本日の講義で学んだことを生かし、自然との共存・調和が実現できるような社会づくりに貢献できればいいなと思う。

 

- 自然界に目を向けると、今までは当然のように思っていてあまり気に留めていなかったものが、実はとても面白い特徴を持っていることに気づかされた。これらを応用して作った様々な製品の実際の効果の大きさにも驚かされた。バイオミミクリーは今後とても期待できる分野で未知の可能性が広がっていると思った。

 

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