開催報告
21世紀は「第3次産業革命」に直面している。デジタルツール(3Dプリンタ等)の普及により、企業体のクローズドなものづくりから、オープンソース・コラボレーションによるイノベーション(情報共有と協働に基づく革新)への移行が始まった。これまでの産業構造とは全く異なるビジネスモデルとマーケットが目前に迫っている。
一方、滋賀経済同友会は、2008年「企業と生物多様性」研究会を、2012年「自然に学ぶ経済」研究会を発足し、生物資源の持続可能な活用や自然に学ぶ環境保全型技術開発について研究を重ねた。
本研究会では、デジタルツールのインフラとこれまでの研究会の成果を活かし、自然に学ぶ新製品開発、社会貢献と経済活動を両立させるソーシャル・ベンチャーについて研究を行う。とりわけ「若者・よそ者・変わり者」がニュービジネス・成長産業・ものづくりなどに果敢に挑戦できる環境整備を検討する。同時に、新・ものづくり拠点の構築を目指し、産官学民のネットワークを強化する。
日 時:2013年7月3日 15:00-17:00
場 所:コラボしが21(滋賀県大津市)
出席者:43名(オブザーバー含む)
主 催:滋賀経済同友会「新・ものづくり」研究会
講 師: 星野敬子、田口真太郎(NPO法人アスクネイチャー・ジャパン)
内 容:アメリカの「バイオミミクリー」と「ファブラボ」の現場報告 〜ボストンMIT、サンフランシスコスタンフォード大学、他〜
バイオミミクリーの第一回国際会議(Biomimicry3.8主催)の報告を通じて、海外動向と最先端の事例を学んだ。さらに、新しいものづくり拠点として注目を集めるMITメディアラボやファブラボ、テックショップでの実践を学び、滋賀における「新・ものづくり」拠点の中核となるコンセプトについて討議した。