2014.03.13

【開催報告】脱着式水陸両用自転車 公開試験

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滋賀職業能力開発短期大学校(ポリテクカレッジ滋賀)とアスクネイチャー・ジャパンでは、学生の総合制作実習の一環として、バイオミミクリー技術を活用した「脱着式水陸両用自転車」の開発を行っています。このたび、試作機の完成に伴い、下記のとおり公開試験を実施しました。

当プロジェクトは、レンタサイクルを容易に装着し水上自転車として使用できる「フロート部」を作ろうというもの。西の湖での利用を想定し、来訪者に楽しい体験をしていただける製品を目指します。

学生によるデモンストレーションのあと、見学者のみなさんも試乗され、乗り心地や湖上からの景色を体感いただきました。

 

日 時:平成26年3月12日(水)10:30-11:30 
場 所:近江八幡市北之庄町地先

内 容:10:30- 搬入、説明

    10:50- 試験、体験受け入れ

    11:30  終了

解 説:滋賀職業能力開発短期大学校(ポリテクカレッジ滋賀)生産技術科 戸田将弘先生

参加者:24名

 

現在、製品化に向けて下記の産学分野の方を募集しています。ご関心のある方はぜひお問い合わせください。

①フロート部の開発・製作・・・浮体設計、流体工学、FRP成型技術

②スクリューの開発・製作・・・機械設計、流体工学、船舶工学

③駆動系の開発・製作・・・機械組み立て加工、板金加工または樹脂加工

2つの取り組み

①バイオミミクリー技術の活用

推進装置の軸受け部分に、熊本大学大学院自然科学研究科・中西義孝研究室の協力を得て、ベアリングシステム「Bio-Star」(生体の関節軟骨の潤滑機能を模倣した技術)を利用。これにより、

(1)低摩擦化による操作性の向上

(2)低環境負荷(オイルフリーで水質を汚染しない)と高耐水性の実現

を目指します。

 

②デジタル・ファブリケーションのものづくり

コンピュータと接続されたデジタル工作機械(CNC工作機械、3Dプリンタ等)によって様々な素材を成形する技術をデジタル・ファブリケーションと言います。部品の製作には様々な専門技術が必要です。しかし、今回は、専門家以外でも「ほぼ、なんでも作れる」可能性のある3Dプリンタを用いて、スクリューの試作に挑戦しました。世界で注目されている「デジタル情報の共有と、開かれたコミュニティによるものづくり」に取り組んでいます。

 


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