2014.08.11

理事|立岡功次


アスクネイチャー・ジャパンの活動の場のひとつである近江八幡の西の湖。西の湖は、わが国最初の重要文化的景観選定地であり、またラムサール条約登録湿地でもあります。この西の湖の水郷めぐりには年間15万人もの観光客が、水郷景観と自然に触れようと訪れます。この西の湖の一部であり、八幡山北東の麓から広がる水郷地帯に面積約1.7haの北之庄沢があります。和船が行きかう北之庄沢には、接続している河川から多くのごみが流入してきます。北之庄沢を地域に住む自分たちの手で守ろうと、平成12年に北之庄沢を守る会が発足しました。

 

私も会の一員として、田舟に乗って流入してくるごみの回収に参加しています。ごみの大半は、ペットボトル、ビニル袋、発泡スチロールなど、ほぼ永久に分解することのない石油系製品です。また、今ではエアコンの普及、生活様式の変化によって、ほとんど利用されなくなったヨシ(葦)。水郷景観を維持し、水質浄化のため、年1回会員総出でヨシ焼きを行っています。自然と共に生きるため、暮らしを見直し、一歩ずつ変えていく必然性を痛感します。

 

近江八幡商工会議所

専務理事 立岡功次

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